岩手県では2020年7月現在、新型コロナウイルス感染者がゼロとなっています。
なぜ岩手で新型コロナウイルス感染者が出ない・いないのでしょうか?
岩手県民(実家が岩手なので岩手生まれ・岩手育ち)の視点で考察・まとめてみました。
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岩手で新型コロナウイルス感染者がいない・出ないのはなぜ?
圧倒的に新型コロナウイルス検査の対象者が少ないため?
今のところ岩手県の感染者無しが続いてます。昨日からコロナ疎開で続々盛岡市等、帰省等で到着しているようですが発生しないか心配です。 pic.twitter.com/GaxuNteYyU
— take_manz (@take_manz) April 9, 2020
岩手県内で検査を受けた人は2020年4月時点で120人程度といわれています。
検査の数・母数が少ないので新型コロナウイルスを持った人が出てくる可能性が低いといわれています。
補足:ではなぜ検査数・検査者が少ないのか?確実な事実として、検査できる機関・施設が1か所しかなく機器も2台だけ、1日あたりの処理件数がようやく2ケタいくかどうか…といったことがあります。
またTwitterなどSNSでは「検査をしないことでゼロにしようとしている隠蔽説」が一部出回っている、ということのみお伝えしておきます。
2020年7月時点で1290件を検査して感染者ゼロの状態です。
都心部との交流人口が少ないため?
他の県と比べて、岩手県は都心部との交流人口が少ないと考えられます。
岩手ー東京間を行き来する人が少ない分、ウイルスを運んでくる人・可能性が低いといえます。
さらに2019-2020年の岩手の冬は積雪量が少ない(暖冬)ために、例年よりもスキー客などの観光客も少なめ…ますます他県に比べて危険度が低いのかもしれません。
岩手県へのアクセスは
- 東北新幹線
- いわて花巻空港
- 東北自動車道
が主体となるかと思いますが、交通網が発達しているのは岩手県内陸部のみ…
正直岩手は交通が不便なので、逆に今回の新型コロナウイルス騒動で功を奏しているのかもしれません。
Twitterでも「岩手に行く人がいないから」なんて揶揄されたりもしてますが…否定できないところです^^;
人口密度が低いから?
岩手県の人口は少ない&土地は広大です。
そのため人口密度は低いです。
人口密度は低いうえに、他人との接触・密着することはほとんどないので感染拡大どころか感染する人も少ないのかもしれません。
岩手は車移動が当たり前だから?
岩手で満員電車&満員バスに乗るということはあまりありません。
通勤・通学にしても東京のようなぎゅうぎゅう詰めになることは少ないです。
特に社会人は車移動が当たり前…というよりも車がないと生きていけない土地柄、それが岩手県…。
他人との接触・密着があまりないことにもつながります。
新型コロナウイルスで発症している人がいない?
新型コロナウイルスに感染していても
発症する人、発症しない人
がいます。
もしかして岩手県民でも新型コロナウイルスに感染している人(保菌者)がいるのかもしれませんが発症しないまま完治している可能性もあります。
一軒家・天井が高い家屋・古い家屋が多いから?
岩手県は土地が広大かつ人口が少ないゆえに、土地価格も安いため、都内で賃貸アパートを借りる額をローンに組めば新築一戸建てを購入することは容易な場所でもあります。
しかも庭付き&車は1人一台ないと生きていけないので複数とめられる駐車場完備と広い広い!
なので普段の生活から密集することが少ないです。
また地方ゆえに古い木造家屋も多い=気密性が低い家に住んでいるので、万が一ウイルスを持ち込んだとしても高気密住宅に比べたら空気の循環は良いわけで…
さらに土地も空間もゆとりがあるので天井が低い家というのも少ない傾向にあります。
こういった点ももしかしたら感染予防につながっているのかもしれません。
若者が集う場所・施設が少ないから?
盛岡を中心とした内陸部には、若者が集うような施設は岩手県内のなかではそこそこ充実しているといえますが、それでも他県に比べたら「青少年の娯楽施設が少ない」「若者が集う場所がない」ほうです…
こういった点でも新型コロナの感染がおさえられているのかもしれません。
岩手県民が新型コロナウイルス感染者が出ていない・いない理由はほかにある?
以下、他県にはない岩手県民の生活状況や環境についてまとめてみました。
これらのことが岩手県で新型コロナウイルス感染者が出ていない理由にはなりませんのでご了承願います。
盛岡市は豆腐の消費量が全国上位!
岩手県民はよく豆腐を食べます。特に盛岡市は豆腐消費量トップの常連となるくらい豆腐を消費しています。
地産地消・食品に恵まれているということは…
海の幸・山の幸など食材は地産地消で良いものが安く手に入れやすい環境にあります。
高校野球の佐々木朗希選手、菊池雄星選手や大谷選手といった優れた野球プレイヤー・投手が続々と輩出されている背景に「岩手の食の恵み」が時折あげられたりしています。
健康に良い食材や、栄養バランスがとりやすい土地柄でもあります。
さらに岩手のだだっ広い土地のおかげで運動できる環境もある・・・
岩手県民は食べ物・運動で免疫力が高い可能性もあります。
岩手は冬休みが長い
岩手県の学校の夏休み・冬休みはどちらも3週間~1カ月ほどあります。
大まかにですが、冬休みは12月21日ごろからはじまり、1月18日ごろから新学期がスタートする…といった感じです。
人の動きの活発化といった意味では、都心部よりもタイミングが「遅い」とも言えます。
予防接種率が高い?
岩手県民は生真面目な性格とよく言われています。
また最近では「子供のころなどに行う予防注射の1つBCG接種『ハンコ注射』が重症化・死亡率を下げているのでは?」と話題になっていますが、岩手県民の県民性的にも、個人的な感覚からもですが
「予防接種を受ける人・子どもの割合が、もしかして東京や都会の子と比べたら多いのかも…」
私の周りでは予防接種を受けない子はほとんどいなかったですね…
小中学校で予防接種を取りまとめて各家庭の任意で行っていたのですが、クラスメート全員受けてた記憶です…
子どものころ気が付いたら二の腕にハンコ注射の跡あったなーという環境でした。
岩手県は医療設備や医療重視者の数が他県より少ないですが、人口が少ないおかげもあって行政サービスが住民に届きやすい環境です。
また真面目な気質の岩手県民なので学校を通じて用意される子供たちの予防接種から何からなにまでを受けたり活用している割合が多いように感じます。
まとめ:岩手県で新型コロナウイルス感染者が仮に出てしまっても…
ここまで岩手県内でコロナウイルス感染者がゼロだと
「絶対に、第一号になりたくない…」
と多くの岩手県民が思っているのではないでしょうか?
現役の岩手県民でもある私の両親もまさにそんな気持ちだそうです。
個人的に・・・もはや誰がなってもおかしくないし、仮に初の感染者になったとしても、それは「一番初めにかかった人」=ウイルスを持ち込んだ人では決してなくて
「一番先に症状が出てしまったゆえに、周囲の人に安全にするよう警告してくれる役目を担った人」
と私は考えています。
感染しない、発症しないに越したことはないですが、感染者が万が一出てしまったとしても、どうかおかしな偏見や噂が起きませんように…とも思います。
それでは!