アイネクライネという単語は、歌や曲、小説・映画作品のタイトルに用いられる言葉です。
アイネクライネとはどういう意味なのか?作品や歌のタイトルも含めてまとめてみました。
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アイネクライネ意味は?
アイネクライネはドイツ語です。”Eine Kleine” のスペルについての説明です。
“アイネ(Eine)” は不定冠詞で、英語で言うと “a/an” に相当します。
“クライネ(kleine)” は「小さい」という意味の形容詞で、格変化によって語尾が変化します。英語で言うと “small” に相当します。
したがって、”アイネクライネ(Eine Kleine)” は「a small」という意味になります。
アイネクライネ歌や曲のタイトルの意味は?
モーツァルト『アイネクライネナハトムジーク』
モーツァルトの楽曲の中に、”アイネクライネナハトムジーク” というものがあります。実際に聞いてみると、小さい頃から知っていたり、一度は耳にしたことのある有名な曲。
この楽曲は、モーツァルトの作品の中でも名高い一曲で、”小さな夜の曲” または “セレナード第13番” とも呼ばれています。
また、このタイトル “アイネクライネナハトムジーク” はドイツ語で、”Eine=冠詞(英語でいうa)”、”kleine=小さい”、”Nacht=夜”、”Musik=音楽” という意味になるそうです。つまり、日本語では “小さな夜の曲” という意味を持ちます。
このタイトルは、モーツァルト自身が自作の目録に書き留めたものだそうです。
米津玄師『アイネクライネ』
アイネクライネとはドイツ語でEine Kleineと書き、”Eine”は女性形の不定冠詞で”Kleine”冠詞が女性形となり、「ただの(平凡な)少女」や「小さな女性」を意味します。
この曲の解釈として、女性の片想いを歌ったラブソングという説もありますがタイトルの意味を中心に考えると少し違和感がありますよね。
そこで、小さな女性を「女の子」として捉えた「子供の誕生」や「赤ちゃんへの想いを歌ったもの」という説が有力なのではないでしょうか。今回は後者の「親から子供への想いが込められている」という捉え方で歌詞を考察していきたいと思います。
柴咲コウ『アイネクライネ』
歌詞に「愛ネ暗イネ」という言葉が出てきます。
アイネクライネとかかっている世界観が由来のようです。
L⇔R『アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック』
モーツァルトの曲名の後半部分、ムジークの部分の語源は「ミュージック」のため、より音楽としてのタイトルを強調するための意味が込められていると考えられます。
アイネクライネ作品タイトルの意味は?
伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』
『アイネクライネナハトムジーク』は、伊坂幸太郎さんの同名小説が原作となっています。
伊坂幸太郎さんは、これまでに独自で奇想的な世界観を持ち、読者を魅了してきた作家として知られています。
伊坂幸太郎さんの小説のタイトルは、一般的に洗練されていて魅力的なものが多いです。例えば、代表的な作品として挙げられるのが『ゴールデンスランバー』です。実際、このタイトルはビートルズの同名曲に由来しており、作中でもこの曲が関連する要素として登場します。
したがって、今回の作品においても、モーツァルトの同名曲が何らかの関連性を持っている可能性が排除できないかもしれません。
物語はある夜の出会いから始まり、「ある小さな夜の曲」のタイトルには、この出会いが関連しているのかもしれません。また、曲が出演者それぞれの物語とリンクしている可能性も考えられます。
竹田真理子・漫画『アイネ・クライネ』
漫画のあらすじは次の通りです。
ピアノ教室で落ちこぼれと言われようとも、まゆ子は音楽を奏でることが大好きでした。そんな彼女の前に、ある日突然現れた謎の少年、睦(あつし)。彼は情熱的な演奏を奏で、まゆ子は彼に向かって、どのようにして素晴らしい演奏ができるのか尋ねました。彼はこう答えました。「あんたみたいに嘘をつかないから。言いたいことは体で表せ。」その言葉に導かれ、まゆ子のピアノは変わっていきました。しかし、彼の陰には、まゆ子自身に深く関わる大きな秘密が潜んでいたのです。
ピアノ教室の設定から、モーツァルトを意識してのタイトルです。