おせち料理は正月の楽しみのひとつですが、小さなお子さんは何歳から食べることができるのか、おせち料理に入っている具材や食材ごとの注意点もまとめました。
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おせちは何歳から食べてもいい?
3歳ごろからおせちを食べるのが一般的
おせち料理は一般的に「3歳ごろから」食べても大丈夫といわれています。
おせち料理は地域や調理方法、最近では和洋折衷のタイプなどさまざまありますが、3歳になると
- 自分でよく噛んで飲み込むことができる(咀嚼機能の発達)
- 消化機能の発達
- アレルギー症状がおおまかに分かってくる年頃
- 味覚の発達
- いやなものはいやと自分から言える
など体も成長しているので、このころからおせち料理を一緒に楽しむ家庭・保護者が多いようです。
ただ、3歳であれば食べさせても大丈夫!3歳じゃなければだめ!とは一概にはいえません。
この後、詳しく書きますが、あくまで一般的な基準のため、お子さんの咀嚼の状態だったり体の成長・体調の様子をみて、おせち料理を一緒に食べるのを4〜5歳から…というふうにするのもアリです。
2歳までおせちを食べさせない・様子をみるのは…
生後まもなくはもちろんのこと、離乳食からそろそろ普通のご飯にとなっていく1歳や2歳ごろでは、まだおせちを食させない…という家庭は多いです。
3歳が一般的な基準になっている主な理由は
- 味付けが濃い(おせち料理は保存食だった名残、塩分や砂糖のとりすぎ、味覚の心配)
- 日常の食事で食べさせていない具材・食材が多くある
- 生ものがある(消化機能や免疫機能の未発達)
- アレルギーに注意しなければならない
- 咀嚼できるやわらかいものが少ない(咀嚼や喉につまらせる心配)
2歳ごろまではこうしたことが心配なため、体が丈夫に発達してきた3歳から…という家庭が多いようです。
【具材・食材別】おせち料理を食べる時の注意点についても
基本的な注意点は次の通りです。
- 味付けは必ず薄め(少量をご飯に混ぜる、湯通しして味を薄める、食べすぎ注意)
- アレルギー(エビなどの甲殻類、いくら、かずのこほか魚介類、はちみつ、小麦粉等)
- 口に入れる大きさ・硬さ(おもち・こんにゃくなど喉につまりやすいもの等)
またアレルギーの場合には、隣接している具材にも注意が必要ですし、工場の生産ラインでアレルギー食品を別々にして製造・加工していないこともあるので注意が必要です。
黒豆・伊達巻
甘すぎるので湯通ししたりして多くを食べさせないようにしましょう。
伊達巻はお子さん用に砂糖が多く入っていない、味の薄いものを作ってあげるのも良いですね!
栗きんとん
甘すぎるので少量にしましょう。
田作り・たたきごぼう
硬く食べさせづらいので避けたほうがよいです。
かまぼこ
比較的小さいころから食べさせている家庭も多いので安心ですが、魚類のアレルギーがなければ大丈夫です。食べさせる大きさに注意しましょう。
紅白なます
具材は特に気にならない物が多いですが味に注意!
また地方によってはタコ・いくらを入れることがあるため魚介類(アレルギー)も念頭に。
数の子
味の濃さ、大きさ、アレルギーに注意
鯛の姿焼き・ブリの照り焼き
骨が入らないようにほぐして食べさせるのは大丈夫です。
塩気に注意!
えびの艶煮
甲殻類アレルギーに注意。殻も気をつけて。
煮蛤・昆布巻き
味(塩気)と大きさ、魚介類のアレルギーに注意
筑前煮
根野菜など硬めのものは注意、またこんにゃくなども喉につまることもあるので大きさも注意。味も濃い場合は湯通しを。
餅
赤ちゃんには厳禁です。
噛み切れないうえに喉につまらせる原因に。
おなじものを欲しがるお子さんには、普段食べているのであれば豆腐やはんぺんでごまかす方法もあります。
まとめ:おせち料理は大人の食べ物
一般的なおせち料理は「伝統食・保存食=味付けが濃い」「大人向け」です。
子供向けのおせち料理もありますが、大人の食べ物なので、もし小さなお子さんに食べさせる・食べたいと騒ぐ場合には細心の注意が必要ということを覚えておいたほうがよいです。
とはいえ、基本的に注意する点は
- 味付け
- アレルギー&生もの
- 噛み砕けるか&喉につまらないか?
- お腹を壊さないか?
なので、お子さんの様子をみながら食べさせていくようにしましょう!