十津川警部シリーズ5京都嵯峨野殺人迷路の原作ネタバレ!ドラマとの違いは?

  • URLをコピーしました!

2018年4月9日(月)夜8時から放送の十津川警部シリーズ原作「草津逃避行」について、ネタバレ&ドラマとの比較をまとめました!

 

追記!

ドラマ版の原作との違い詳細をこちらの記事で公開しています!

十津川警部シリーズ5は京都嵯峨野殺人迷路!原作との違いは舞台や犯人?

ドラマ版の真犯人・原作を読まずに手っ取り早く違いを確認したい人にオススメです!

 

【このページにはプロモーションが含まれています】
目次

下記クリックで好きなところに移動

内藤剛志さん主演「十津川警部シリーズ5京都嵯峨野殺人迷路」

どうも、2時間ドラマとミステリー好きな三神かな子です。やばい……今回も好きすぎて、ネタバレが長文&対策になってしまった……。

 

なので早速、まずはTBSドラマの紹介!

十津川警部シリーズは、作家・西村京太郎さんの推理作品の代表作。警視庁刑事部捜査一課の十津川省三警部を主人公とする一連のシリーズ作品。

鉄道ミステリー、時刻表トリックといえばこのシリーズ!というほど有名です。

特別ドラマとして、3時間の放送になります!

 

作者の西村京太郎さんについて

簡単ながら、作者の西村京太郎さんについて紹介!

西村京太郎(にしむら きょうたろう)

本名:矢島 喜八郎(やじま きはちろう)

生年月日:1930年9月6日(87歳)

出生地:東京都荏原郡荏原町(現東京都品川区)

最終学歴:東京都立電機工業高校

 

西村 京太郎は、日本の小説家、推理作家。トラベルミステリーの第一人者で、十津川警部の生みの親として知られています。

東京都立電機工業高校に進学・中退し、東京陸軍幼年学校に挑戦。100倍の競争率を突破して入学したものの在学中の15歳で終戦を迎えたため、工業学校復学・卒業後、臨時人事委員会(後の人事院)に就職。11年勤務後に退職し、トラック運転手、私立探偵などを経て作家生活に入る……とまあ、エリートながらも多彩な経験を持った人です。

作家活動は1961年から。代表作は『天使の傷痕』『寝台特急殺人事件』『終着駅殺人事件』。

特に『寝台特急殺人事件』は日本中にトラベルミステリーというジャンルを示すきっかけとなったヒット作で、鉄道を使ったトリックやアリバイに定評があります。

様々な賞も受賞していて、オール讀物推理小説新人賞にはじまり、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞などがあります。聞いたことのあるような賞ばかり!

2001年には神奈川県湯河原町に「西村京太郎記念館」がオープン。ミステリファンの観光地にもなっています。

 

ドラマ版「京都嵯峨野殺人迷路」のあらすじは?

十津川警部に京都から届いた郵便物。差出人は新宿の高級クラブの若いホステスだ。

手紙には十津川と京都で、3日間を楽しく過ごしたと記され、十津川への恋心も綴られていた。だがそれらは全て十津川には身に覚えの無いこと。しかもこの手紙が原因で十津川の妻・直子(池上季実子)が家を出て行ったという。それを知った亀井たちは複雑な心境だ。ホステスと京都旅行をした“ニセ十津川”は一体誰なのか?

数日後、そのホステスが新宿で死体となって発見された。ホステスは行きつけのネットカフェに、男女8人が写った秘密のパーティーの写真を残していた。写っていた女性の一人に話を聞くと、パーティーの最中に恐ろしいことが起こったと怯えながら証言する。
十津川は京都へ行き、死んだホステスとニセ十津川の足取りを追っていると、フリージャーナリストに出くわした。ジャーナリストもパーティーについて知っており、パーティー後に行方がわからなくなった女を捜しているという。そんな矢先、もう一人のホステスも死体となって発見される…。

十津川警部 vs ニセ十津川警部! 敏腕警部の名を騙る危険人物との対決の幕が開ける! パーティーで起こった恐ろしいこととは一体。ホステスが働いていた高級クラブを舞台に、政界や医療関係者が企てるおぞましい事件が次第に浮かび上がる…。

引用:TBS

マジメで堅物なところもある十津川警部が行きずりのような恋愛を!?

……と驚かされる冒頭からの様子!

 

原作は「草津逃避行」!あらすじは?

実は今回はドラマ版のタイトルと原作のタイトルが全く違います。

 

ドラマ版は十津川警部シリーズ「京都・嵯峨野 殺人迷路」となっていますが、原作は「草津逃避行」となります。

なぜこのような変更がなされたのかは後で考察したいと思いますが、まずは原作「草津逃避行」のあらすじを確認!

十津川警部宛に届いた一通の手紙。差出人は井岡さつきという女性。そこには草津温泉で十津川と恋人のように過ごした思い出が綴られていた。ところが、十津川には身に覚えがない。

さらに二通目の手紙では、さつきが勤めていたクラブのママ・北川悦子の軽井沢の別荘で開かれた秘密パーティでホステスが失踪した事件が書かれ、自らの身の危険を感じたさつきが助けを求めていた。しかし証拠がなく、捜査に踏み切れない十津川。だが一週間後、さつきは毒殺死体で発見された!

さつきとニセ十津川の足跡を追って、十津川は草津温泉へ向かう……。

引用:アマゾン

登場人物たちの名前はほぼ同じ、大筋のストーリーもほぼ同じですが、原作のロケ地は草津温泉になっています

 

原作「草津逃避行」の主な登場人物

十津川省三

警視庁捜査一課の警部

 

亀井定雄

警視庁刑事部捜査一課所属。十津川の良き相棒

 

三上

警視庁刑事部部長。三上刑事部長と呼ばれる。事なかれ主義ではあるが十津川を嫌っているわけではない。

 

本多時孝

警視庁捜査一課課長。本多一課長と呼ばれる。十津川に理解を示す

 

北条早苗

警視庁捜査一課、十津川班のメンバー

 

閲覧注意!!原作「草津逃避行」のネタバレ!

ここからはものっすごく長い!結末だけ知りたい人は、こちらで犯人の名前を確認してください(爆)→ 原作の犯人は誰?

 

マジでネタバレ、やっていきますよ!

 

第一章 ラブレター

「十津川省三様」井岡さつきという女性のラブレターです。

数日にわたり書かれています。

その内容をかいつまむとーー

 

去年の四月、ふとしたことから十津川と知り合いになり、一週間、草津に滞在し、楽しい思い出ができた。

今は一人で草津温泉の草津館に来ていて、一年前に十津川と一緒に泊まったり訪れた場所を巡って思い出に浸っている。

私(さつき)は京都生まれの京都育ち。十津川は東京生まれ東京育ち、そして警視庁の刑事。

男性問題で京都に居づらくなり東京へ逃げて生活していたそんな矢先、男に乱暴されて車の中に引き釣りこまれそうになった時に助けたのが十津川だったこと。

介抱だけでなく、さつきの痛んだ腰も気遣って草津温泉に連れて行ってくれたこと。

草津の名所や名物、を堪能しながら十津川にときめいていたことーー

手を繋ぐ関係から、自分から十津川にキスをしてしまったことーー

そして、今草津温泉に居るのは東京でホステスとして働いている六本木の店で事件を起こしてしまって、店のママに言われて草津温泉に逃げてきたこと。手紙を書いたのは、十津川に助けてほしから。

でも相談をすることはやめて、十津川との思い出だけを綴っていきたいーー

芸者さんを呼んだ時のことやガラス工房のことなど……

そして私とは1週間、お風呂に一度だけ一緒に入ったものの、それ以上の関係に踏み込まなかった十津川のことーー

そんな思い出を振り返っていたら、さつきが留守中に電話がかかってきたことを仲居から告げられたので、電話の主は十津川じゃなかったこととで寂しくなり、同時にさつきを追っている人間がいると分かり怖くなった。

怖かったけれども、思い出の居酒屋につい足を運んだりしました。

旅館に帰ってから事件がどうなったか知りたくて店のママに電話をしてみたら、姿を隠しなさいといっていたママが「迷惑している。あなたを見つけ出そうと騒いでいる男性たちもいる。すぐに店に戻ってきてちょうだい」と怒っている。そんなことできるわけがないので直ぐに電話を切ってしまったーー。

こうして手紙を書いていたら、十津川が偶然、この草津温泉にやってきていて、わたしを助けてくれないかしら……そんな甘いことまで考えてしまうーー。

草津にきて5日経ちました。去年わたしたちに正調草津節を教えてくれた芸者を呼んで、一緒に歌ったら少しはわたしの慰めになるかもしれませんーー。

ものすごく長い手紙に、十津川は不思議な気持ちになっていた。なぜなら、手紙の主を全く知らないから。

亀井刑事がからかうものの、去年の4月に女性を助けたこともなければ草津温泉にも行っていない。もちろん1週間の休暇を取っていないことは部下であり相棒でもある亀井刑事がも知っている。

手紙の様子では、井岡さつきは六本木のクラブで働いていて、何か問題を起こして逃げて、草津温泉に身を潜めているーー誰か追手が草津温泉に行って、さつきに対して危険なことをするかもしれないーー。

十津川は電話で彼女が泊まっているという草津館に電話をかけて確認をしてみた。

確かにそのような女性が偽名を使って宿泊していたという。さらに一年前に一週間泊まっていたことも分かった。そして、一年前に「十津川省三」という男も一緒に宿泊していたことも判明した。

 

第二章 井岡さつき

十津川は当惑していた。

草津温泉に十津川と名乗る男と井岡さつきという女性が一週間滞在したことははっきりしたものの、彼が行ったのは偽称のみなので捜査するわけにもいかない。

目的が何かはわからないものの、井岡さつきと一緒に温泉に泊まり、彼女の相談を受けて、彼女の話をきいてやって、慰めただけのようだ。

詐欺等わけでもない。刑事の肩書を使って悪事を働いてはいないようだし、実質的にどこかに損害を与えたというわけではないので十津川にしてみれば怒る気になれない。ニセ者を捕まえるのに全力を尽くすのも何となく馬鹿馬鹿しいーーただ同じ偽名を使って悪事を働いたらその時こそ捕まえようーーそんな気持ちでいたのに、再び井岡さつきから警視庁捜査一課宛に手紙が届いた。

現在は東京に戻ってきていること。

十津川になかなか連絡が取れないこと。

まだ死ぬような目には遭っていないこと。

四谷三丁目のマンションにいることー1年前とは違うので十津川にだけは知らせて置きたかったこと。

自分が関わっている事件について、本当のことを書いてみたいーー。

クラブのママは軽井沢に別荘を持っていて、年に2回、ママが選んだお客様を別荘に招待して店のホステスたちで、特別なおもてなしていたこと。

その秘密のパーティーで事件があったーーけれども想像するほか仕方なかったものの、そのパーティーで仲間のホステス一人が死んでしまったらしいこと。

さらにそのパーティーの後、急に一人のホステスが店に来なくなってしまったーー若くてキレイで一番人気のあった子ーーそのことに軽井沢のパーティーに加え、招待客の偉い政治家の先生、お金持ち、有名タレントの誰かが関係しているのではないか?

私も黙っていればいいのに、ママに色々と探りを入れるようなことを言ってしまったために私自身が危なくなってしまった、そんな気がする。

十津川に助けてもらった夜、危ない目に遭ったのもそのことと関係しているのかもしれないーーそう考えると不安で、十津川に手紙を書いていること。

またいつか、十津川と草津温泉で楽しい何日かを過ごしたいーー。

2通目の手紙について、本多一課長は、手紙の中に所在地が書いてあったさつきのマンションは実在しないことを十津川に告げた。

一応、六本木の警察では、表向きは六本木のホステスがいなくなった事件や死んだという事件はないという。

六本木のクラブを調べてみるか十津川がきいてみると、本多一課長は「様子を見よう」と慎重にいった。

その一週間後、井岡さつきが殺された事件が起きた。

青酸カリ系の毒物による死亡だった。

十津川と亀井はさつきが働いていた六本木にあるクラブに行き、店のママ・北川悦子と会話する。

秘密のパーティーの件やさつきからの2通目の手紙を見せたりして北川に尋ねるが、パーティーは行われていて確かに勝手に店を辞めたような子はいるものの、事件については否定。さつきは誇大妄想の癖があるからと一笑する。

十津川は軽井沢で行われている秘密のパーティーで事件があり、その事件以来いなくなったホステスはその事件で亡くなったのでは?と北川を問い詰めるが否定、参加者は大物政治家や有名タレントばかりで参加者の名前も教えられないという。

十津川は店のホステスたちに聞き込みをするが、パーティーで常連客を楽しませたことは認めても、そのパーティーで事件か事故があって仲間のホステスが一人死んだということは全員が否定した。

翌日、死亡解剖の結果が出た。死因は青酸中毒死。ワインボトルとグラスから青酸が検出された。自殺なら普通、グラスに入れて飲むものーー十津川は殺人事件と考え、正式に捜査本部が設けられた。

 

第三章 草津の風

十津川はクラブのママ・北川は明らかにウソをついていると確信。

東京の捜査は部下に任せて、ニセ者の十津川とさつきのことを捜査するために草津温泉へ向かう。

ただ今回は警察であることを公にすると情報が集まりにくいと判断、若手の北条早苗刑事と二人、伯父と姪という体で、2人が訪れた場所を巡ったり、さりげなく聞き込みをして調査することに。

2人が呼んだ芸者さんたちを十津川たちも呼び、さりげなく訊いてみると、ニセ十津川は警察の権力を振りかざすことはまったくなく、常にさつきに丁寧に接している紳士な男性だったという。2人の関係も恋人同士に見えるものの、さつきが一方的に熱を上げていて男性はどこか遠慮がちだったという。

十津川は、ニセ者は刑事と名乗ることでさつきを安心させていたのではないか?とすると男性はさつきが追われていること等を知っていたのではないか?と推理。

東京にいる亀井からの情報によると、クラブのママ北川はかなりのやり手で、秘密のパーティーでは裸踊りをさせたホステスと大物政治家などの写真を隠し撮りし、コネづくりに利用していたのではとのこと。さらに年二回、春と秋の開催を、夏に繰り上げて行う情報もーー有力政治家を使って警察の捜査に圧力をかけてくることが予想されたーー。

翌日もさつきの手紙に書かれていた草津の名所をめぐり、夕方に再度、例の芸者さんたちを呼び寄せた。草津の湯もみの話がきっかけで、芸者が絵を書くのが上手とわかり、機転を利かせた十津川が、ニセ者の十津川のイラストを芸者に描いてもらった。

いかにも人の良さそうな男の似顔絵に、十津川は奇妙な気持ちになった。

 

第四章 井上美奈という女

捜査会議や捜査の結果、行方不明のホステスの名前は井上美奈と判明。美奈の実家や住んでいたと思われるアパートをあたるものの調査は行き詰まってしまった。

さつきを殺した犯人は顔見知りだったと確信し、クラブのホステスや常連客に聞き込みをするものの捜査は進展しないままだった。

翌月になり、草津温泉で十津川たちが泊まった旅館の女将から電話が入った。ニセ十津川が草津に現れたこと、病院に入院しているとのことだった。

十津川は亀井とともに草津へ。女将の話では怪我をして入院しているとのことで、病院へ行き、十津川はニセ十津川と対面することに。

ニセ十津川は、ただ刑事になってみたかっただけなので名前を使った。さつきが死んだのは新聞で知っていた、怪我は酔っ払って溝に落ちたせいだという。

本名は渡辺敬一郎、勤めていた会社をクビになって現在はフリーターだという。さつきの職業も秘密のパーティーのことも知らない、と答える渡辺。ノラリクラリとしてつかみどころがない男だった。

草津に一泊した十津川と亀井は、渡辺が怪我をする直前に飲んでいた居酒屋の女将にさり気なく聞き込みをすると、女将に女性の話をしていたという。しかしその女性はさつきではなく、美奈のことで、お店に来たはずなんだが覚えていないかと女将に訊いていたという。

渡辺が明らかにウソをついているのが分かった十津川たち。怪我も誰かにやられたと推測し、渡辺を見張ることに。すると渡辺は翌日から松葉杖で草津の中を歩き回って、美奈について調査をしていた。

渡辺が向かった旅館のフロントで十津川たちも聞き込みをすると、美奈はこの旅館に一週間滞在していたという。十津川が質問するようなことを渡辺も質問していたらしい。

渡辺はかなり熱心に美奈について聞き込みをしていることが分かったものの、新たな疑問が。なぜ美奈のことを草津温泉で訊いているのか?行方不明になったのは秘密パーティーが行われていた軽井沢の北川の別荘ではないのか?

十津川は推理しなおすーー美奈は軽井沢のパーティーで見てないけないものをみてしまい、危険を感じて草津温泉に逃げてきた。一週間隠れていたものの見つかってしまい、美奈は誰かに殺されてしまったのではないのか?

さつきを草津温泉に連れてきたのは、美奈のことを少しは知っていたと思うから協力者としてではないのか?

渡辺が十津川の名前を使っているのは美奈の行方を追うため、聞き込みをしやすくするためで、犯罪目的ではないーーそう判断した十津川は、渡辺を見守り、一体何をしようとしているのかを確認してやろうと心に決めた。

 

ドラマ版の方が気になる人はこちら!

実際のドラマ版の真犯人が分かります……

十津川警部シリーズ5は京都嵯峨野殺人迷路!原作との違いは舞台や犯人?

 

1 2
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
Amazonのお得な訳アリおすすめ商品!
目次