映画「プラダを着た悪魔」はファッション誌の鬼編集長のミランダと、全くファッションに興味のないジャーナリスト志望のミランダとの関係が描かれた作品です。
映画のタイトル「プラダを着た悪魔」とは誰のことを指すのか、個人的考察をまとめました。
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プラダを着た悪魔とは誰のこと?
鬼編集長ミランダのこと
いわずもがな、仕事にも周囲にも厳しいミランダのことを指します。
初登場した際のミランダが手にしていたバッグはもちろん「プラダ」。
さらにミランダがフォーマルな場面で着ていた黒いドレスは「プラダ」のものです。
まさに文字通りの「プラダを着た悪魔」です。
プラダを着た悪魔アンディ説は?
プラダを着た悪魔は誰のことを指すのか?という議論に「アンディのことも指している」という指摘をされる方もいます。
その理由・根拠として、エミリーがアンディのことを勘違いして「あなたは悪魔に魂を売ったのよ」というセリフがあったから。
その考えもアリといえばアリですが、個人的には「違うかな…」といった気持ちがあります。
理由ですが、アンディがプラダを着ている印象的なシーンがなかったから。
もし仮に、アンディも「プラダを着た悪魔」であるなら、1着くらいは着ていても良いものの、筆者的にはアンディのプラダを着た悪魔姿を見つけられることはできませんでした。
アンディが主に着ていたブランドは「シャネル」。
特に自己改革を起こして変身した際の最初の一着は全身シャネルコーデでした。
シャネルといえば、当時の女性のファッションを常に覆す、心身ともに開放的かつ革新的な服を生み出しました。いわば女性のライフスタイルにも革命を起こしたブランドなのです。
まさにアンディの革命を象徴するシャネルの衣装!
作中にはこのように、ファッションブランドの背景やコンセプト、イメージを取り入れているので、もし仮にアンディも「プラダを着た悪魔」になった・なりかけた場面では、暗に示すためにもプラダを身に着けさせるくらいはしたのではないでしょうか?
なので、個人的には「アンディもプラダを着た悪魔といえる」という説には「うーん…」といった感じがしています。
「プラダを着た悪魔になりかけた」という解釈だと納得できます。
その理由は原題のタイトルにあります。
【プラダを着た悪魔】タイトルの意味
プラダを着た悪魔の原題
邦画でのタイトルは「プラダを着た悪魔」ですが、原題は
The Devil Wears Prada
(直訳:悪魔はプラダを身にまとう)
です。
ですので、意味合い的には
- 悪魔はプラダを身にまとった人
- 悪魔はプラダなどのハイブランド品を身にまとう
という解釈ができます。
「悪魔」の定義
- 残虐非道で、人に災いをもたらし、悪に誘い込む悪霊。また、そのような人間。
- 仏道修行を妨げる悪神の総称。魔。魔羅。
- キリスト教で、神の創造した世界に対する破壊的で攪乱 (かくらん) 的な要素。悪への誘惑者。地獄に落ちた天使という解釈もある。サタン。
悪魔という言葉の定義を「プラダを着た悪魔」の作品内に当てはめると
- 残虐非道、時に相手に災いをもたらし、ファッション界へと誘い込む人間
- 別の道へと進むことを妨げる人のこと
- 破壊的で撹乱的な要素を持った人のこと
まさにミランダ!と思いませんか?笑
しかしミランダにとってのアンディは③の要素がある人物でした。ファッション界を全否定していたので。
まとめ:プラダを着た悪魔はミランダそのもの
プラダを着た悪魔は誰のことなのか?はそのままミランダのことを指し示します。
またプラダ=ファッションブランドの象徴と捉えると
ファッション業界に身を投じる人々のこと=悪魔、と大胆に表現して、世の中の多くの女性をファッションのとりこにし続けていることも伺えます。
アンディも一時は「プラダを着た悪魔」になり得る状況に遭遇しながらも、結局は別の道…本来自分が目指したいジャーナリストへの道へと歩み始めます。
アンディは「プラダを着た悪魔」から教わったファッションの良さ・強さ・技術・武器を取り入れながら自分の夢に向かっているともいえます。
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