映画『新解釈三国志』は大泉洋が主演さらに諸葛孔明役ということで注目度が高い作品でしたが、公開後には酷評や面白くない、寒いといった「最悪!」という感想がネット上でちらほら見かけるようになりました。
なぜ『新解釈三国志』が最悪等のネガティブ・酷評がネット上に浮上してしまったのかをまとめました。
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新解釈三国志が最悪でひどい?面白くない理由は?
新解釈三国志が最悪・ひどいといった声が上がりやすい理由などをまとめました。
映画作品としての内容・テンポが最悪
映画館で観た時、『映画』というスケールで観ると内容のテンポが悪くて最悪、という声が見受けられます。
同じ映像作品でも、テレビ鑑賞と映画鑑賞では作品の受け取り方や時間の感じ方など体感が大きく違うことがあります。
さらに映画館にまで足を運んでみる人は労力もお金を使って作品に対する期待値が上がっている状態で鑑賞しているので、内容のテンポやネタの寒さのダメージはより大きくなり「最悪!」と感じやすくなります。
笑いネタがつまらなくて最悪
「映画としては最悪。テレビで見るなら良かったのかも」という感想を抱く人が多い本作。
お笑い・バラエティ要素は鑑賞時の空気感や空間が重要な要素を占めるため、映画館といった広い空間で鑑賞した時にウケを狙って外した時の寒さ・ダメージが大きくなります。
そのためテレビ番組のノリでうけるショートコントが映画ではウケないことも…
『新解釈三国志』ではまさにテレビのノリを映画にそのまま持ち込んでしまった感が否めないため、映画館で見るとつまらない…最悪と思ってしまう人もいます。
新解釈三国志がつまらない?酷評の理由
三国志ファン・マニアは不満足
映画タイトルが『新解釈・三国志』のため、三国志ファン&三国志マニアにとっては史実考証をどう捉えるのか?というワクワク感があったと考えられます。
キャスト・俳優陣を見て、歴史映画としてはイマイチなのを前提に見たとしても、あまりに三国志にまつわる内容が薄くて歴史好きにとっては不満足な出来として受け止められたようです。
大泉洋など俳優ファンにとっては微妙?
『新解釈三国志』は福田雄一氏が監督を務めたため、キャストは福田氏の手掛けた作品によく出演している俳優陣が占めていました。
そのため、福田組・福田ファミリーともいわれる俳優陣が揃ったとみる客、視聴者が多いです。
福田雄一監督が作る作品が好き!という人にとっては、内容をあまり考えなくて良くて面白い!といった一定の評価はありますが、福田監督の作品テイストをあまり知らずに俳優・女優のファンとして鑑賞した場合に「好きな俳優を観ているけれども、内容が耐えられない…」という微妙な気持ちになる人も…。
中国史関連の他映画の人気に負けた?
『新解釈三国志』は2020年製作の映画ですが、前年2019年には『キングダム』が実写版として映画化されています。
扱う年代や時代背景・史実の忠実さ等の割合が違うものの、中国史がベースとなっている作品として『キングダム』人気がありました。
さらに『新解釈三国志』公開時はコロナ禍で、通常時に映画館で鑑賞する時よりも物理的(映画館に観に行く)・精神的(健康・心のゆとり)にもハードルが上がってしまう状態でした。
三国志を知っている人・知らない人どちらもつまらない?
『新解釈三国志』を面白く見れる人の条件が狭いからこそ、逆に多くの人にとってはつまらない=酷評につながったのでは?とも考えられます。
『新解釈三国志』と銘打っているため、ある程度は三国志について知っている人でないと「何がどう新解釈なのか?」が読み取れない=面白さが分からないともいえます。
とはいえ…
- 前述の通り三国志を熟知している人たち(マニア)にとっては内容が物足りなくてつまらない
- 三国志を知らない人にとっては知識の素地がないため面白くない
そのため「三国志の知識を適切に知っていて適度に知らない人が楽しめる作品」という、なんともいいがたいピンポイントな層にとって面白い=ほんの一部の人にとって面白いと感じる作品になっているようです。
まとめ:新解釈三国志は映画と内容スケールがミスマッチ
『新解釈・三国志』は映像そのものは面白いし楽しめる要素がふんだんに詰められているものの、映画というスケール感にはミスマッチだったのではと考えられます。
たとえば『新解釈・三国志』が映画および映画館ではなく、深夜テレビ番組枠として観た場合には面白いと受け入れられたのでは…。
個人的には『勇者ヨシヒコ』のような扱いなら、ここまでの酷評が上がらなかったように感じます。