ディズニーの人気映画「アナと雪の女王2」を「ステ雪」と言っている人が一部いるようです。「ステ雪」とは何なのか?ディスニーとアナ雪2騒動についてもまとめました。
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「ステ雪」とは?
「アナ雪2」にまつわる「ステマ」を略して「ステ雪」
待望のアナ雪続編「アナと雪の女王2」が日本でも公開されましたが、その際にディスニー側がTwitterを使ったステマ騒動が起きました。
ディズニーのステマ騒動から終焉に向かうその過程で、「納得できない」といった方たちから、アナ雪2のことを「ステ雪」と揶揄して呼ばれるようになってきました。
ステマ(ステルスマーケティング)とは?
「ステマ」とはステルスマーケティングの略語。
見た人に広告だと気づかれないように宣伝を行うマーケティング手法の1つです。
一例ですが広告担当者が業者など依頼し
- 一般人を装って商品レビューの高評価をする
- 愛用しているとSNSで紹介することを前提に企業や業者から商品とお金をもらう
といったようなことですね!
マーケティングの手法のひとつでありながら、サクラ行為のような広告手法です。
YouTuberなどが「商品はいただいたもの」「企業案件です」と言いながら商品を紹介したりすることがありますが、この場合には自己申告したりちゃんと表記したりしている=ステマとしては弱いので特段問題ではありませんが…
今回の「ステ雪」騒動においては「隠した」事実、でも「行き違いで表記しなかった」という弁明がありました…
補足:「スカステ雪組」は無関係…
宝塚の「スカイステージカレッジ雪組」を略して「スカステ雪組」といった言い方がありましたが、今回のステ雪とは無関係なのも念のために明記しておきます。
「ステ雪」と呼ばれるまでの経緯・ディズニー対応まとめ
「ステ雪」と呼ばれるまでの経緯&ディズニー対応
- 2019年11月22日…アナと雪の女王2が日本公開
- 12月3日…ツイッター上で複数の漫画家が本作「アナと雪の女王2」の感想を描いた漫画を投稿
- 「12月3日19時に集中的・一斉投稿されている」「広告表記がない」ことが指摘&判明(感想漫画を描いた人は7人)
- どのTwitter漫画投稿も「本作の内容を好意的に表現した紹介」「広告」「PR」記載が無いことが改めて確認される
- ありえない偶然性・不自然さから、12月13日19時投稿のアナ雪2感想漫画はステルスマーケティング(漫画は依頼作成され報酬発生している)なのでは?という指摘が拡散
- (この間にTwitter漫画投稿した人の一部では否定の声あり)
- ステマ指摘に対しウォルト・ディズニー・ジャパンはメディア取材に「依頼の段階で伝達ミスがあり、広告表示がなされなかった。意図して起きたものではない」「どこかでコミュニケーションミスがあり、抜け落ちてしまった」と対応
- 12月4日…Twitterに投稿した漫画家全員が『PRの漫画でした』『説明をしておらず大変失礼しました。』という謝罪を掲載(内容文がいずれも非常によく似た文言ツイートだった)
- 12月4日の時点で「ステ雪」と言われ始める
- ウォルト・ディズニー・ジャパンはステマという認識はない。あくまで「コミュニケーションのミス」によるものでありウェブサイト等での説明もしないとメディア対応した
- 12月5日…ウォルト・ディズニー・ジャパンは「『アナと雪の女王2 感想漫画企画』に関するお詫び」の謝罪文を公式に公開。謝罪の内容には「投稿は広告であると分かるよう明記する予定だったが、関係者間でのコミュニケーションに行きとどかない部分が発生し、当初の投稿において広告表記が抜け落ちる結果となった」と記述、ステルスマーケティングの事を改めて否定した。
「ステ雪」Twitter漫画家の認識と見解
依頼された漫画家の声としては
- 依頼通りに投稿し指定された通りのPRタグを付けた
- 「広告と認識されるだろう」という考えて投稿していた
「ステ雪」騒動の個人的考察
漫画家はディズニー側&広告代理店との約束を守っただけ
仕事としていただいた漫画家・イラストレーターの方たちは依頼された内容に忠実に従っただけと思います。
ステマ騒動に発展するくらいですので、裏の方では「広告・宣伝として表に出さないよう、言わないように」という取り決め・契約もなされていた可能性が非常に高いです。
もし漫画家の方で落ち度があるとしたら「本当はしっかりした大手企業のはずなのにちゃんとした対応をしてくれない会社から仕事をもらってしまった」というところ、仮にステマと分かっていたのであれば分かった上で仕事を引き受けてしまった点なのかなと。
依頼を受けて実際に描かれた漫画家の中には「広告表記」についてちゃんと問い合わせた結果「書かなくてよい(ないし、書くな)」と指示があったわけで…。
ディズニー側に落ち度があるのでは?
ディズニー・ジャパン、ディズニーの日本支社なにやってんの?と個人的に感じました。
ステ雪の経緯とディズニー側の対応をみていくと、どうにも「ステマ隠し」としか…。
あれほどの大ヒット作品の続編なので、観客動員数や売上といった部分で下手は打てないなというのも分かりますが、イメージが大事な広告で下手打ってどうするんだと…。
ディズニーくらいなら、正々堂々と「漫画家に描いてもらったよ!12月3日19時をみんなでアナ雪2に染めよう☆」くらいやった方が…と思っちゃうのは私だけなんですかね…。
アナ雪2はステ雪しなければならないほどつまらないのか?
アナ雪2でステルスマーケティングが行われているとかいないとか、そういう噂がある。
要約し端的に言うと、クソつまらないし映画として3流以下であることを本社も観客も知っているからだ。
観た人なら必ず思う。この脚本はおかしい。いや、つまらないと。— ShiningFingerBowl (@daidanakamura) December 7, 2019
一度ステマ騒動が起こってしまったために、作品に関しての目がシビアになりました。
こうした作品は結局は主観なので、面白い、つまらないは多少なりともありますが…ディズニーといえば子どもの夢や企業イメージを徹底して大事にする組織と思っていたので、日本支社は一体なぜこんな手を…という思いが、個人的には募ってしまいます。
ステマなんて、ステ雪しなくても、ファンアートや漫画は多々あると思うんですが…
ステ雪といわれ始めたのはいつから?誰が言い始めた?
12月4日の時点で「ステ雪」ツイート発生
ステ雪の興味度が0からマイナスになった
— はまごん (@hamag0n) December 4, 2019
まとめ:ステ雪騒動でディスニー作品の見方が変わる?
アナ雪2のファンアートが描きづらくなった!
純粋なファンの人たちが、今回のステ雪騒動でファンアート描きづらくなったんじゃないかなあと感じました。
だって好きで描いても「ステ雪」扱いされる可能性が…特に善意の気持ちで描いていた視聴感想漫画とかを描いている方など……悪い「前例」ができてしまったがために…。
個人的には、PR表記とか「招待されたよ!」とか言ってくれているのではれば、報酬が発生しても全然いっかーと思うのですが…。
東京ディズニーランドといったサービス精神・イメージ戦略のプロフェッショナルなところがあるディズニーがなぜ…といった気持ちが強いです。