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ドラマ「平家伝説殺人事件」の真犯人は?
「稲田教由」として振る舞っていた男ーー本名:伊藤善幸になります。
ドラマの役柄でいうと、窪塚俊介が犯人!!
当山から保険金詐欺計画を持ちかけられ、「稲田教由」になりすます。
当山に惚れている萌子と「稲田教由」として”結婚”、「稲田教由」に多額の保険金をかけ、新婚旅行のフェリーで「稲田教由」が転落事故に合ったと装う。
本当の稲田教由は当山を慕う4歳年下の少年。当山14歳の時、教由10歳とともに村人たちが、自分の兄と佐和の母が駆け落ちする2人を追い詰めて崖から自害せざるを得なかった場面に遭遇する。
当山が村人たちに絶望して一人出ていこうとする中、教由もついていった。しかし2人で村を抜け出して東京に向かう途中に愛知県で台風に遭い、教由少年は命を落としてしまう。
以来、当山は贖罪の人生を歩み、稲田家のため、教由のためにと保険金詐欺を計画。
適任と思い保険金詐欺の計画に声をかけた伊藤は萌子に惚れ込む。
伊藤は萌子を愛するがゆえに、当山が自首することを聞きつけて当山を殺害、さらに当山が死んでも当山を愛し続ける萌子を許せなくて殺害した。
「平家伝説殺人事件」ドラマと原作の大きな違い
ドラマでは時系列が全て重なっている&四万十川・藤ノ川に集中
ドラマでは殺人事件をすべて現在(リアルタイム)時系列に押し込まれました。
そのためか、原作での高速フェリーの描写が最小限になり、航海士・堀之内は出演なし。
その分、四万十川や藤ノ川を中心とした場面、退職を迎えた橋本刑事と萌子などなど……かなり肉付けされた内容になっています。
登場人物の人間関係を大幅改変&トリックほぼなしのミステリー
先に述べた時系列と、後に述べる内容にもつながってきますが……
登場人物同士の人間関係・性格が大幅にアレンジされています。
驚いたのは
「佐和の母と当山の兄が恋仲」
「萌子が当山を溺愛していた」
原作では一切ありません。
このオリジナルストーリーの関係性の方が「故郷への思い」という軸になるテーマ、さらに現代的に一応しっくりくる物語の流れなのかなと思いました。
さらに原作では当山は自殺に見せかけて殺害=密室トリック浅見が暴く!という内容だったのが、直接的に刺殺されていました。
なので、密室トリック系の話は全カット。
さらに教由殺害偽装のトリックも原作で浅見は航海士・堀之内とともに実証したりするのですが、それももちろんカットであっさり推測で語るだけになりました。
トリック系が好きな方には物足りない回だったかもしれません。
橋本刑事(退職)の人情ストーリー
妻と死別、定年を迎えた橋本刑事。
さらに同じ刑事の道を歩んだ息子との確執ーー。
人情派・橋本刑事が浅見のサポート役になっています。
萌子の人生ストーリー
原作では、どう読んでも自業自得、悪い女なのですが、ドラマでは「しかたがない」かわいそうな女性として描かれている部分があります。
お金への執着は、いわば毒親(父は借金を作って失踪、母は自分だけが可哀想と思う人物)のせいによるもの。本来は素朴で純粋な女性として描かれています。
なおかつ、暴言を吐いたことを、佐和に謝る場面も。
これ、原作では絶対にありえない展開です!
原作の萌子は結構ひどい「魔性の女」なんですよ!!
藤ノ川へ足を踏み入れるなんて絶対にしない女なんですよ!!
佐和の母の駆け落ち
こちらも原作にはまったくないドラマオリジナルストーリーです。
しかも当山の兄と駆け落ち!
マジデカーー。
もちろん、狐のお面の人たちは出てきません。
キスシーンについて
原作「平家伝説殺人事件」では、浅見とヒロイン佐和のキスシーンがあります。
自称軽い女性アレルギーでマザコンの浅見が14歳年下の佐和と恋仲になるという回なんですよ!
ドラマでは浅見の恋愛模様がどうなるのか、キスシーンがあるのか、気になるところ……
でもドラマでの浅見は基本手を出さないんだよなあ……
と私は思いこんでたら、手を出しましたよ!!
しかもラストの別れ際で!!
原作の浅見光彦の性格に忠実かつ、原作とは違った違った儚いシーンでした……。
原作が気になる人は……こちらの記事でネタバレ詳細やってます!!
でも、できたら原作を読んでほしい……原作・萌子に驚かされます。
まとめ:人情物語がとことん詰め込まれた「故郷」を思う物語
いかがでしたでしょうか?