「おまえは何を言っているんだ」というフレーズは、Twitterや2ちゃんねるなどのネット上でよく使われる画像の一つです。
画像には正面を向いた人物の姿とともに「おまえは何を言っているんだ」というテロップが表示されており、理解し難い発言に対する反応としてよく用いられます。
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おまえは何を言っているんだの元ネタ
「おまえは何を言っているんだ」のネタでは、さまざまなパロディの画像が使われています。
特によく使われているのは、クロアチアの格闘家ミルコ・クロコップの画像です。
ミルコがインタビューでこの言葉を言っているという画像ですが、誰に対して言ったのかについては、ネット上で2つの説が見つかっています。
ジョシュ・バーネット説
2004年の『PRIDE男祭り』で、対戦相手のジョシュ・バーネットが「お前はもう死んでいる。」と言ったことに対するミルコの反応が、この「おまえは何を言っているんだ」という説です。
ジョシュ・バーネットは日本で「蒼い瞳のケンシロウ」「世界最強のオタク」といった異名で呼ばれるほどの『北斗の拳』の大ファン。日本での試合では北斗の拳のOPテーマを入場曲として流したりもしていました。
この「お前はもう死んでいる。」も、北斗の拳の有名なセリフを用いたものでしたが、北斗の拳を知らないミルコには伝わらず、真面目な反応になってしまったというわけです。
ちなみにジョシュは、事前のインタビューでも「ミルコに言いたいことはありますか?」との問いに「ミルコ、キサマには地獄すら生ぬるい!」と、同じく北斗の拳のセリフを引用して挑発していました。
参考:【PRIDE】ジョシュがプロレス技で「ミルコを6分で仕留める」
「地獄すら生ぬるい」という言葉は、ケンシロウが兄であるジャギに言った言葉です。
しかし、ミルコとジョシュが対戦したのは2004年の『PRIDE.28』、2005年の『PRIDE.30』、2006年の『PRIDE無差別級グランプリ』の3度で、『PRIDE男祭り』では一度も対戦していません。
2004年『PRIDE.28』のテレビ放送時の2ちゃんの実況スレを見ると、この時にジョシュがミルコに対し「お前はもう死んでいる」と発言していることは間違いないです。
画像の左上に「PRIDE男祭り」のテロップがありますが、「大晦日は!」の文言があることから、大晦日の放送を事前に告知する番組ではないかと思われますが、ジョシュとのやりとりがそこで流れるとは考えにくいです。
ケビン・ランデルマン説
2004年の男祭りで、ミルコが対戦したのはケビン・ランデルマンです。
同じ年の『PRIDE GRANDPRIX 2004 開幕戦』の1回戦でケビン・ランデルマンに1ラウンド失神KOを食らい、そのリベンジマッチとなったのが大晦日の男祭りです。
事前に撮影されたインタビューで、インタビュアーから失礼な質問をされた時の答えが「おまえは何を言っているんだ」というものだったという説もあります。
男祭りではジョシュ・バーネットと対戦していないことを考えると、ケビン・ランデルマンとの対戦時の煽りVTRという説が有力ではないでしょうか。
プーチン大統領のコラ画像もある
ロシアのプーチン大統領の画像に「おまえは何を言っているんだ」のテロップが付いた画像がありますが、こちらはコラ画像です。
まとめ
インターネットで広まった「おまえは何を言っているんだ」というフレーズは格闘家ミルコ・クロコップが発言したとされ、彼の対戦相手であるジョシュ・バーネットやケビン・ランデルマンとのやりとりに由来する可能性があります。
ネット上で頻繁に見られるミームや画像の背後にある実際のエピソードや背景を解き明かすことに重点を置いています。読者がこのフレーズを使う際、その由来や背景を理解することで、単なるネットミーム以上の深い知識を持って使用できるようになることを目指しています。
また、ミームやインターネット文化の背景を知ることの重要性を伝え、表面的な情報だけでなく、その背後にあるストーリーや人間関係を理解することで、より豊かなネット文化の楽しみ方ができます。
単なる面白画像として消費されがちなインターネットミームにも、それぞれの背景や由来があることを強調し、それを知ることでネットコミュニケーションがより充実することを願っています。